大自然のなかで
「私」の手が
台所にあるいのちと交し合い
あたらしいいのちが
生まれるというシンプルな出来事を
台所リトリートを
奥秩父の天空に佇む集落 栃本で
大自然に囲まれて
誰かの新しいふるさとになるような
そんな場所づくりを目指して
ユニークでエネルギッシュな
数々の活動をされている
栃本ふるさとプロジェクト
このたび栃本ふるさとプロジェクトの
ご協力を得て
はじめての台所リトリート
開催の運びとなりました
標高800M
冷え込んではいるものの
栃本の
真っ青なソラが迎えてくれました!
眼下
いちばん谷側にある建物が
昨年秋に完成したばかりの新施設
「栃本旅籠 空(そら)」
強力な薪ストーブと一枚板のテーブルが鎮座し
大勢で食卓を囲むことのできる素敵すぎる宿泊施設
みんなの手が交し合える
アイランドキッチン!!
2021年
栃本ふるさとプロジェクト主催
ヨガ体験と発酵食のリトリートで
春・真夏・秋と栃本に通い
古き日本の暮らしの気配が残る栃本で
大自然に敬意を払いながら暮らすということを
感じながら
栃本ふるさとプロジェクトの厨房で
手をうごかしました
これまでの栃本リトリートの様子はコチラからどうぞ
共に交し合う時間は
お互いを発酵させあうようなもの
糀と雑穀と季節の野菜を生かし組み合わせる
台所道具と「私」の手
日本の台所で昔から大事にされてきたこと
出逢う皆さまとよりハートが重なるよう
距離感を縮めお伝えする台所リトリート
ソラとテシゴト調味料と
愛用の台所道具とともに
栃本旅籠「空」の台所で手をうごかして
三度のごはんをつくります
新春台所リトリートメニュウはこちら♪
えつこさんの台所 ① 晩ごはんをつくる ~みんなでつくる 糀THE☆穀キッシュ~
えつこさんの台所 ② 朝ごはんをつくる ~わたしにむすぶ 土鍋で塩むすび~
えつこさんの台所 ③ お昼ごはんをつくる ~みんなでつくる糀雑穀カレー~
(糀と雑穀の組み合わせは何故最強なのか?はコチラをご覧ください)
(糀と雑穀の組み合わせを知る最強のメニュウ
「糀THE☆穀キッシュ」についてはコチラをどうぞ)
まずは
ぽかぽかの縁側に
腰をおろして
「遠路はるばるようこそおいでくださいました」
ウェルカムティー(神農三年番茶)と
糀をつかったシュトレンで
「はじめまして」
日本の雑穀と糀の組み合わせ方を
体感していただくため
早速台所で手をうごかしてゆきます
みなさん
普段からお料理をしてらっしゃるので
流石です手がはやい
次の予定もなくごはんを待つ家族もいない今日
時間をとりはずして
台所に流れているものすべてに
身をひたすように
手をうごかします
土鍋のぐつぐつ
すり鉢とすりこぎから
ヒエのパワーが伝わってきたり
漆のボウルに野菜が馴染んでゆくのを感じたり
台所の流れにある音や香りに寄り添ううちに
2種類の糀THE☆穀キッシュ、焼けました♪
・ヒエとじゃがいものマッシュ×塩糀人参
(塩糀くるみをトッピング)
・ヒエとジャガイモのマッシュ×タカキビトマトソースの
ハーフ&ハーフ
みなさん自由に
思いのままにトッピング♪
美しいレイヤーを入れた方が!
前菜とともに「いただきます♪」
・糀THE☆穀スープ(カブと白菜と鍋ちゃんネギ)
・ソバの実とヒジキ炊き合わせ
・東久留米のミニトマトとサラダホウレンソウと三陸海藻サラダ甘酒ドレッシングマリネで
・大根のゆず塩糀漬け
・南部せんべいに塩糀豆腐+大根糠漬け
タカキビ糀ミートソースのペンネ
キリリと冷える真冬の栃本
夜空は星が降り注ぐようにまたたいて
栃本旅籠「空」の
大きな薪ストーブ
カラダの芯から温まります
薪をくべること
薪のはぜる音と火の匂い
室内にいながら
火を「感じる」夜が更けていきます
翌朝
朝いちばんの台所でお米を研いで
かまどさんで水加減
お水は「御山のお水」
栃本ふるさとプロジェクトの敷地に
お山の水をひいている蛇口があって
今回の台所リトリートは
そのお水をつかうことに決めていました
その地に立ちカラダを馴染ませるのはお水から
お茶もスープもお米を研ぐのも
御山のお水をつかいました
夜明け前の台所
炊きたてごはんで塩むすび
最高の炊き上がりのごはんが
ぴかぴかおむすびに
朝ごはんの前に
両面神社へ♪
村の方々が護られてきた御山の上の小さな神社
急な登り坂を上って鳥居にたどり着いたら
ちょうど向こうのお山から
お日さまが顔を出しました
栃本の神さまに新年のご挨拶
神社からの帰り道
朝日が差し込んだ途端に
山のなかが茜色に変わる瞬間に出逢いました
栃本旅籠「空」に戻って朝ごはん
窓のそとは今日もよいお天気♪
・昨晩の糀THE☆穀スープお味噌仕立て
・もちあわの天日干し大根煮ふのりと醤油糀で
・秩父のキクイモ藍粉と醤油糀つけ
・白菜とカブの糀漬
・大根の塩糀漬け
静かな
栃本旅籠「空(そら)」
薪ストーブの暖かさのなか
「私」にむすんだ塩むすび
「いただきます」
こんなにもゆっくりと
朝ごはんをいただくということに
ありがとう
感謝します
台所リトリート
三度めのごはんは
赤米黒米塩糀ごはん
みなさんと
かまどさんを覗き込んで
御山のお水で
水加減♪
ふっくらつやつや
完璧な炊き上がり!
かまどさんから
漆ふきのおひつへ
炊きたてごはんの湯気を
変わりばんこに浴び味わいました
台所では
湯気がご馳走
肌がよろこぶ
台所の特権
糀THE☆穀タカキビカレー
色鮮やかに出来上がり♪
三度目の最後のごはん
それぞれが盛りつけ
オリジナルプレートの完成
昨晩の塩糀豆腐に
干し柿を加えた
お喋りのなかから生まれたメニュウも
パスタの具として用意していた
カブのホワイトソースは
グラタン風にして登場
その場その場で
お喋りして手をうごかして
ひらめいて
みなさんの手からうまれたごはんの輝き
気がつけば
ほとんどの時間を共に台所で過ごして
台所の横にある
薪ストーブの火を囲みながら
「空」の立派な一枚板の
テーブルを囲みながら
「美味しい」と言いつづけました♪
お昼ごはんの後は栃本散策
見上げたソラの青かったこと
新春台所リトリート
奥秩父天空に佇む村 栃本で
共に手をうごかして三度のごはん
日常から切り離れた空間で
台所だけにむきあうことで
みつかる宝物
私自身
お米の水加減に
その最高の炊き上がりに
いつもとは違う
肩のちからのぬけた「私」を知りました
この体感この感覚こそが
リトリートのお土産
お山の上で起きたことは
カラダが憶えている
新春台所リトリートに
参加してくださったみなさま
ご興味を示してくださったみなさま
栃本ふるさとプロジェクトのみなさま
心より感謝申し上げます
またかならずや
台所で逢いましょう♪
台所の可能性は計り知れない
私はそれをつなげたい
ソラとテシゴト