(photo by MARISU)
例年より秋の足音が遅いがゆえに
紅葉のピークに食マツリが出来ました
Haiji 日香梨 (ひかり)
ソラトテシゴト etsuko☆sun
豊穣の満月御嶽神社詣で
~マツリと食と〜
2024.11/16-11/17
御山の上で過ごした二日間のレポートです☆
(photo by MARISU)
武蔵野台地で食のテシゴトをはじめて4年
わたしが暮らす東京の西のはずれ東久留米は
大水源地帯・奥秩父山系で濾過された後の地下水が地理的に湧水(ゆうすい)として地表に現れる地点になっていて幾つかの清流に囲まれ清らかな風が絶えず吹いている街
かつて江戸の台所と呼ばれ未だに農家さんが多い東久留米の農家の軒先産直やお米屋さんの店頭には
武蔵御嶽神社の「大口真神様(おいぬさま)」の御札が貼られていて
古から人びとが手を合わせてきた
武蔵御嶽神社御眷属の「大口真神様(おいぬさま) 」のはたらきを湧水を散歩しながら産直で季節の野菜を手にしながら意識するようになって
自分なりに小倉美惠子著『オオカミの護符』を読み深めたり何度も武蔵御嶽神社に足を運び手を合わせる度に
大口真神(おいぬさま)信仰文化(武蔵御嶽神社HPの説明はコチラ)は古からの人と神々(自然)の繋がりの象徴なのではと思うようになり
いつかこの御山の上でそのことを感謝をもって分かち合える時間を創れたらと望んでいました
東久留米ってどんなところ?コチラのブログから
東久留米に湧く水はどこから?コチラのブログから
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霜月・満月
武蔵御嶽神社に集ったわたし達ははじめに
武蔵御嶽神社摂社・産安社を参拝
「神さまへの自己紹介的ポットラック」と題し
「我」を披露するよろこびの心持ちで持参した捧げものを境内に設置されている野外テーブルに並べました
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紅葉舞い散るテーブルが感謝感謝の実りの祭壇に
このたびの「食マツリ」という呼びかけに響いてくださった
食と暮らしまたは祈ることにに対しての強者(=食いしん坊)たちの捧げもの
・「大口真神」様への捧げものロースト
・九頭龍醸し赤米ミキ
・赤米緑米二色武蔵御嶽神社御神塩むすび
・手づくりととのえ蒟蒻
・自然の甘味最大限甘酒
・エネルギー自給自足暮らしのシェア
・盃のための“空月土”三色コースター
・十二の月のアート333
・鯨最中
・“いのちのうた”朗読
・地球という石(意思)のウタ
・新世代アマテラス満月統合のヒカリ
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食とは?いのちとは?
いのちを繋げるとは?生きるとは?
感謝とは?願いとは?
祈りを捧げるとは?
おそらくいつもはお一人で向き合っていらっしゃるであろう皆さんが
こうして神さまの御前で一期一会の食卓を囲んだことで
意気投合というより言葉以外で
何処か深いところでわかり合ってしまうような
あらためて「食」は原初的な交わし合いだと思えるような時間に
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武蔵御嶽神社大鳥居前参道一番の高台に佇む
300年の歴史を持つ宿坊
『西須崎坊・蔵屋(くらや)』
“講”という信仰形態が少なくなった現代においても
武蔵御嶽神社では御師集落が時代の変化に併せながら機能している稀有な地でもある
そんな「古来から武蔵国一円から信仰を受け護られ続けられてきたこと」を感じられるお宿で二日間を過ごします
御嶽神社の歴史と由緒について詳しくはコチラから
((御師と講:武蔵御嶽神社公式HP))
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食マツリは続きます♪
豊穣の満月武蔵御嶽神社詣で
『えつこさんの台所/柚子雑穀ミキワークショップ』
IN 西須崎坊蔵屋
・富士山伏流水柿田川湧水で育まれた緑米
・榛名山麓育ち亀の尾白米
・御嶽山御山のお水
・武甲山麓のなないろごはんマルさんの畑のさつまいも
・蔵屋の女将さんと収穫した自然栽培の柚子
台所で起こっていることを感じて頂きながら
「我」と大いなるものとが重なる瞬間を呼びます
その時内側からわき上がるものを「感謝」または「畏れ」と人びとは名付けたのかもしれない
「えつこさんの台所」ではそんな感じる入り口を集った皆さまと創造していきます
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御米を手のひらで愛でる
御山の水の表面張力を感じながら研ぐ
火のちからで土鍋に風を興しお米を炊く
諸力は存在しているけれどそのなかに在って
手をうごかせるのはわたし達だけ
出来たお粥を冷ましながら
お宿の季節を取り入れた豊かな晩ごはんで祝宴は続き
土鍋に擦ったサツマイモを加えたら醸しがはじまりました
土鍋に起こっていることがわたしのなかでも起こっている
発酵発光のはじまりはじまり
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西須崎坊蔵屋の畑で収穫させていただいた柚子を浮かべ
満月の夜の武蔵御嶽神社の本殿に運び
土鍋ごともみじコンサートの演奏を聴き
一晩西須崎坊蔵屋の神さまの御前で醸されたミキは
このたびの食マツリの産物としてお一人おひとりにミタマわけいたしました
各々の発酵発光醸し旅のはじまりです☆
(photo by MARISU)
神さまへ朝のお供えと祝詞を献上する
「日供祭(にっくさい)」(朝拝)は
本殿前で朝日を拝んでから始まりました
その後
特別に1700年建立の漆塗りの拝殿で
須崎名誉宮司様の「武蔵御嶽神社語り」を拝聴
書物でなく電波でもない生きた御言葉から
新たな想像の翼がひろがって
これからの時代を生きるひとつの指針が得られたような氣がしました
二日間武蔵御嶽神社の神々を感じながら
食を通して各々の形で「感謝」や「畏れ」を現すことを共有したことで
この日この時でなければ芽生えなかった地球家族的な繋がりをわたし自身感じることが出来ました
一期一会の繋がりではあるけれど
これから何かに一人で向かい合う時の何らかの一滴になるかもしれないそんな時間でした
集ってくださったみなさま
西須崎坊蔵屋のみなさま
須崎名誉宮司さま
ありがとうございました
この標高929mの御師集落で育った
蔵屋の娘ちゃん日香梨(ひかり)ちゃんは
千葉との2拠点で活動されている食のスペシャリストで
今回集い合った食いしん坊たちが
女将と若女将の心尽くしのお宿のお料理に心底満たされたように“手づくりの食”が何をもたらすのかを心得ている強者のひとり
わたし達は今年の五月に
千葉のブラウンズフィールドの台所で出逢い
もったいないキッチンの仕込みをしながら
宿坊の娘ちゃんと知ったわたしは彼女に
武蔵御嶽神社と大口真神さまへの想いを語ってしまった
それを太陽神のよう(に感じた)な日香梨ちゃんは
「一緒に御嶽山で何かしましょう」と笑ってくださり
この度の二日間が実現したのでした
皆さんへ手渡された
Haiji 日香梨 (ひかり)
手づくりのレモンスコーン
素材の生命力がそのまままんまるに生かされた
秋晴れの太陽と
秋の夜に澄み渡る満月
両方感じるようなパワフルなお味でした
「食」の神さまの計らいのような出逢いに心から感謝いたします
二日間の最後の締めくくり
御岳山本殿の真東にある日の出山へ秋晴れ快晴ハイキング
関東平野を一望しながら
「豊穣の満月武蔵御嶽詣でミキ」を奉納して参りました
・・・
自然のチカラだけでなく
人のチカラだけでもない
ふたつをつなぐところに生まれる
神さま宿るところ
そのはたらき、シゴト
シゴトうみだしつくりだす
わたしたちの手
神さま宿りはたらく
手のひらからはじまる
ソラトテシゴト
・・・
(photo by MARISU)
Special Thanks to MARISU