初女BOOK『いま、初女さんに逢いたい 2021年春』完成しました♪
(photo by mika asaba)
2021年2月1日・2月17日(part2)・2月24日(part3)
佐藤初女さん生誕100年の節目に
3回にわたり開催された
『えつこさんの台所 series8 初女むすびの会』に流れていた時間を
初女BOOK『いま、初女さんに逢いたい 2021年春』として
それぞれ1冊にまとめました。
(初女むすびと私との出逢いについてはコチラをどうぞ)
青森県弘前市の森のイスキアで全国から訪れる人々を迎え
手づくりのごはんを用意し、みんなで食卓を囲み
相手の言葉に耳を傾け続けた佐藤初女さん(1921年~2016年)。
『えつこさんの台所 series8 初女むすびの会』では
「いま、初女さんに逢いたい」と願い
サスティナブルカフェ&サロンHALUMに集まったみなさんと
初女さんの食に対する想いがつまった“初女むすび”をむすびました。
そのあと、初女さんにむけてお手紙を綴る静かな時間を持ちました。
そのお手紙を私がいったんお預かりして
みなさんのお手紙からそれぞれワンフレーズずつ抜き出して
Asaba Mika ちゃんの撮影した写真と組み合わせたら
(私の友人で素敵な写真を撮られる方です)
あの特別な時間がそのままひとつの物語になりました。
(part2とpart3 は 私とHALUMのオーナーmasako さんが撮影しています)
初女BOOKには“はじめに”として私の想いを綴りました。
そして“あとがき”に
『えつこさんの台所』を共同主催してくださっている
HALUMのmasako さん に文を寄せていただきました。
3冊とも、HALUMの本棚に並びます。
ぜひ、お店でお手に取ってご覧ください。
また、ご希望される方にはお手元にお届けします(1冊700縁)。
お問い合わせはコチラからどうぞ。
みなさんが綴られた初女さんに宛てた
大切なお手紙に目を通させていただいて
初女さんがお伝えしようとしていたこと
私がお伝えしていきたいと思っていた初女さんのスピリット
みなさんひとりひとりが受け取られた初女さんからの想い
それぞれの想いがたて糸とよこ糸のように交差して
そのひとだけの
綺麗な織物になっているように感じました。
さらにひとりひとりの想いがつまった
色とりどりの糸をより合わせて紡いでみたら
伝えていくちからを持ったひとつの物語になりました。
(photo by mika asaba)
私は2009年の「岩木遠足」で初女さんからおむすびを教えて頂きました。
初女さんが“おむすび”をむすぶ姿を拝見できたことは、私の一生の財産。
それからずっと、おむすびは“初女むすび”。
私が台所に立つときは、いつもどこかで初女さんを感じています。
“初女むすび”を知りたいという友人に伝えていくうちに
スープとおかずを用意するようになり、、、
つながりがつながりを呼び、、、
たくさんのむすぶ手と
おむすびを頬張るときの笑顔に出逢うことができました。
それと同時に手のひらに宿るちからを信じるようになりました。
そして、サスティナブルカフェ&サロンHALUMのオーナー
masakoさんを初女むすびの会にお呼びしたことがきっかけで
masakoさんの未来の子供たちへ
日本のよき食文化をつなげていきたいという思いと
私が料理をするうえで大事にしていることが重なり
「えつこさんの台所」がHALUMで2020年3月からスタートしたのです。
すべては、初女むすびから始まったご縁。
初女むすびが、私の人生を思いがけない方向へと開きました。
私が「岩木遠足」で初女さんに教えていただいたのは、
おむすびのむすび方だけではなくて、“いのちと向き合う心”。
そしておむすびを美味しいって頬張っている私が
“いのち”そのものであるという事実。
私にとって、台所は“いのち”を感じることのできる特別な場所。
「いのち」あふれる台所を起点に、私の表現はこれからも続いていきます。
(photo by mika asaba)
初女BOOK『いま、初女さんに逢いたい 2021年春』で
“初女むすび”を通して
初女さんが常々仰っていた「食はいのち」という言葉に代表される
初女さんのスピリットが
「えつこさんの台所」に集まったみなさんのこころに重なった時間を
感じていただけることは、私のおおきなヨロコビです。