「お弁当箱って呼吸するんですね」
「そういえばプラスティックのお弁当箱に
直におかずを置くことができなくて」
「木のお弁当箱にしたらごはんが似合う」
「つめるの苦手」
「えつこさんのお弁当はたのしく
つめているのがわかる」
2022.3.14
えつこさんの台所series5
「お弁当箱は呼吸する」
発酵する器=漆器
毎月
お弁当を召し上がってくださっている方から
リクエストを頂き開催しました☆
(自然療法を楽しむ
Masako sun のお茶会に
糀と雑穀をつかった
「スピリット」感じるお弁当を
お届けしています)
並んだお弁当箱から
お好きなものをセレクト
用意した
糀と雑穀と季節のお野菜をつかった
おかずを
落書きをするように
無邪気に思うまま
呼吸するお弁当箱に
つめていただきました
いちば~ん
美味しい姿になるように、と
お弁当箱につめていると
アタマが空っぽに
そして
タノシイ
おなじおかずなのに
表情はそれぞれ
アート
愛用の
呼吸するお弁当箱には漆が拭いてある
木の呼吸を損なわずに
強度耐久性抗菌性アップ
ご馳走様のあと
すぐに洗えなくても
蓋をしておけば大丈夫
洗いやすく
匂い残らず
お手入れがとても楽
おひつの
吸水性と保湿力
ごはんの美味しさは長持ち
冷めても美味しい
おひつとおなじ効果が
呼吸するお弁当箱にあり
炊きたて土鍋ごはんを
おひつにうつす
ごはんの
アツアツの湯気を
おひつはうけとめ
冷めていく過程で
うけとめた水分を
ごはんに適度に戻している
おひつまるごと
おおきな呼吸をしている
お弁当箱には蓋がある
蓋をあけるそのときまで
内では
美味しい呼吸が繰り返されて
おひつにいれた
冷めても美味しいごはんのように
お弁当箱全体が
まとまって美味しくなっていくような
調整が起こる
個の良さをそのままに
全体を調和に導く
糀のはたらきが活かされて
蓋をしたときより
さらに
美味しくなってゆく
熟成
木だけでなく
漆もまた呼吸している
空気中の水分とあわさって
使えば使うほど
水を通せば通すほど
しっとりとした艶と
深みある光沢を増してゆく
それは何千年もつづく反応
発酵するうつわ=漆
美しさ丈夫さ
修復の効く
半永久性
漆が適度に乾く
温度と湿度がある日本
日本の美
漆=Japan
お好きな器を選んでいただき
スープをよそい
グリーンをあしらい
そして漆とKissをする
漆の匙もまた
赤ちゃんのほっぺに
Kissをしているような
お弁当箱は呼吸する
発酵する器=漆
わたしがつめる
よろこびのステージ
蓋を開けるどなたかに届ける
“私”の世界観・箱庭
複合的な時間の織りなし合い
「彩り時間が豊か」
「ゆっくり」
「学校で教わらない新しい発見」
共に手を動かし
よろこびのステージを完成してくださったみなさま
ありがとうございました
おなかを空かせて
蓋をあけたときに
ひろがる世界
より豊かに
味わい深く
何よりも“私”のたのしいが
美味しさの決め手
台所はいのちを生かす場
生命力あふれる
えつこさんの台所で
またお逢いしましょう♪