
etsuko☆sun IN 奄美大島
meets シマのおばあの台所
2020年の秋に奄美大島伝統発酵飲料「ミキ」との遭遇を果たし
奄美大島ご出身ぃえいちゃんこと香川英子さんのミキのワークショップにミキと糀を組み合わせたソラトテシゴトごはんをお運びするようになり、続いて奄美リトリートのごはんを担当するご縁を頂きました
数えてみたら2021年からの5年間で9回も奄美大島を訪れていて
足を運ぶたび暮らしに今でも色濃く残る日本の原初の記憶が精神風土として紡がれていることに感嘆し魅せられて伝えずにいられなくて
小冊子「えつこさんの台所~ミキとの遭遇~」
一の巻:はじめまして 奄美伝統「ミキ」
二の巻:奄美伝統「ミキ」で増しますお料理レシピ
三の巻:奄美伝統「ミキ」に紡がれる原初の精神風土
この度ついに三巻完結発行~♪
詳しくはコチラから
とりわけ三の巻は奄美大島でいまだ旧暦を礎として暮らしとマツリごとがあることに着目し
2025年の1月の旧暦元旦・旧暦八月夏正月豊年祭・旧暦九月クガツクンチと旧暦を巡る三度の旅でシマのおばあの台所に潜入☆彡
マツリごとと直結するとぉごら(台所)の活気とおばあ達の笑顔を一緒に手をうごかし感じさせて頂く貴重な機会を頂いたことから見いだした不変的な叡智の数々が物語のように一冊にまとまりました
ここでは小冊子では伝えきれなかったおばあたちの笑顔と台所と食卓の風景を
ご紹介します☆
etsuko☆sun 旧暦を巡る奄美旅【旧暦元旦編】
奄美大島祝い膳 三献(さんごん)
《小冊子「えつこさんの台所~ミキとの遭遇~」三の巻5ページ参照☆彡》
一の膳:赤碗(お雑煮)
二の膳:お刺身
三の膳:黒碗(吸い物または煮物)
※風習はこの限りではなくシマ(集落)によって様々
旧暦元旦の伝統郷土料理
元旦だけでなく御祝いごとのたびにとぉごら(台所)で
おばあたちが腕をふるい伝承してきた奄美大島代表「精神風土(food)」
三献(さんごん)を教えてくださったのは安木屋場(あんきゃば)集落のつぎ子姉さん
(何でも奄美では“おばあ”という称号で呼ばれるのは90歳を過ぎてからとか)
心をこめたひとつひとつの手つきが丁寧でそして手際が美しく見惚れてしまいました
三献(さんごん)は
「お正月の朝にいただく」
「出汁だけとって準備をしておく」
「一の膳みんな食べたら二の膳を出す」
「最後に床の間に飾ってある塩盛り(塩・昆布・するめ)を頂く」
「その間家長が焼酎をみんなに(注ぐ)」
「昔は喋らなかった」「仏さまに供える」
「昔は三が日は酔っ払い訪ね歩きその度におもてなし」
など貴重なお話を聴かせて頂きました
つぎ子姉さん、旧暦元旦前日にありがとうございました
台所を快く開放してくださった大江さんご夫妻にも心から感謝いたします
旧暦を巡る奄美旅
【旧暦八月/夏正月/新節(アラセツ)/豊年祭編】
秋名のヘイ子おばあのとぉごら(台所)でコウソガナシ(屋敷の周りにいる神さま)をあがめる
家内安全・子孫繁栄・魔除けの「逆さ膳」
《小冊子「えつこさんの台所~ミキとの遭遇~」三の巻5ページ参照☆彡》
一の膳:お酒・ミキ・お線香
二の膳:煮物・果物・新米小豆ごはん(箸を1本立てた逆さ事)・道迷いの渦巻きにしたニラ
三の膳:(二の膳と同じ)
稲魂を呼ぶショチョガマという豊年祭前日の日の入り前に御膳を組み線香を立てて拝む
座敷と庭の境目で女主人がひとりでする行事
ヘイ子おばあは言います
「わるいものが入ってこないように」
「教わった通りにしているだけ」
渦巻き状にしたニラは
「わるいものを道迷いさせるため」
豊年祭の感謝と願いと共に境界線を護る御膳は魔除けの儀礼でもあって
ヘイ子おばあは、翌朝ショチョガマ(上記写真左上と右下の櫓)が倒れる時にも線香を立てて拝む
庭のクロトン(上記写真上部中央)も魔除けとして自宅の境界線に植えるのだと教えてくださいました
ヘイ子おばあ、大事な儀礼の御膳をしつらえるところから見せて頂きありがとうございました
いまだに原初の精神風土が暮らしに鳴り響いている奄美大島のとぉごら(台所)にはおばあと姉さんたちの笑顔と活気と共に
かつての日本で大事にされてきたことが
素朴にわかりやすい形で紡がれていて
「えつこさんの台所」では
小冊子『ミキとの遭遇~三の巻:奄美伝統「ミキ」に紡がれる原初の精神風土~』を手にされた方が奄美大島で伝承され続けている“不変の叡智”との再会を果たされることを願っています
多くのサポートを頂いた奄美大島ご出身ぃえいちゃんこと香川英子さんをはじめ奄美旅で出逢ったすべての皆さまに心より感謝を申し上げます
2026年1月
新月の朝に
etsuko☆sun
【旧暦八月/夏正月/新節(アラセツ)/豊年祭】
海からご先祖様/豊穣の神さまを招く「平瀬マンカイ」が行われた直後の浜にて